災害時に備えて用意する災害用リュック(非常用持ち出し袋)は、必要最低限の物を入れるべきか、それとも多めに入れるべきか、迷っている方も多いかもしれません。リュックが重くなり過ぎてしまって、持ち運びやすさが犠牲になってしまうこともあります。本記事では、災害用リュックに入れるべきアイテムの目安と、どれくらいの量にすべきかについて考察します。
災害用リュックに必要な物とは?
災害用リュックには、まず「生きるために絶対に必要な物」を入れることが基本です。これには、水、食料、薬、衣類、ライト、非常用トイレなどが含まれます。これらは全て、災害が発生した際に生き残るために必要不可欠なアイテムです。また、事前に準備しておくことが大切で、手に入りにくい時にあわてて準備をすることのないようにしましょう。
リュックの中身は、なるべく小分けにして整理することが重要です。使いたいものをすぐに取り出せるように工夫しましょう。
必要最低限とその他のアイテム
災害用リュックには、基本的には「必要最低限の物」が最も重要ですが、地域や家族構成によっては追加のアイテムが必要になる場合もあります。例えば、乳幼児や高齢者がいる家庭では、ミルクやおむつ、薬なども準備が必要です。
また、災害時の情報収集や自分の安全を守るために、スマートフォンやモバイルバッテリー、重要書類のコピーなどもリュックに入れておくことをおすすめします。これらのアイテムは、生活に直接必要ではないものの、安心して避難生活を送るためには役立つでしょう。
リュックの重さの目安とバランス
リュックの重さに関しては、個人差がありますが、一般的に成人の体力で持ち運べる範囲の重さは10~15kg程度と言われています。重さが増え過ぎると、避難時に負担になり、必要な時に迅速に動けない可能性があるため、できるだけコンパクトにまとめることが理想的です。
重さを最小限に抑えるためには、アイテムを取捨選択し、用途が重複するものを減らすことが大切です。例えば、1回分の食料や水を1人分ずつ確保しておき、長期間分の備蓄は避難所に向かう途中で補充できるようにすることが考えられます。
いろんな物を詰め込んでも良いのか?
災害用リュックには、生活のために必須のアイテムを優先し、なるべく軽くする方が理想的ですが、心配性の方や過去の経験から「もしもの時のために」と色々入れてしまう気持ちも理解できます。しかし、リュックが重くなりすぎると、かえって避難時に移動が困難になることもあります。
追加したいものがある場合は、必要性をよく考え、重要度の低いものはリュックに入れずに、家に残しておくか、車などのアクセスしやすい場所に保管しておくのも一つの方法です。
まとめ
災害用リュックに入れるべき物は、まずは「生きるために必要な最低限の物」を基準に考え、それから余裕があれば補助的なアイテムを追加しましょう。リュックが重すぎると避難時の機動力を損なうことがあるため、物を詰め込みすぎず、軽量化を意識することが重要です。災害は予測できないため、しっかりと準備をして、万が一に備えましょう。
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