結核有病率の求め方と計算方法【例題解説】

結核の有病率を求める方法について解説します。結核の患者数を元に、人口10万人あたりの有病率を計算する方法を学びましょう。今回は、ある地域における結核患者数を基にした計算例を通じて、有病率の求め方を説明します。

1. 結核有病率とは？

結核有病率は、一定の人口に対する結核患者の割合を示す指標です。これにより、地域ごとの結核の広がりを把握することができます。有病率を計算するためには、特定の基準となる人数に対する結核患者数が必要です。

結核有病率は、次の式で計算できます。

有病率 = (結核患者数 ÷ 人口) × 100,000

質問にある例では、人口122万人の都市の年末の結核患者数が159人、そして結核総登録者数が549人です。この場合、結核有病率はどちらの数値を使って計算するべきかについて解説します。

結核有病率は「活動性結核患者数」を用いて計算するのが基本です。活動性結核患者数は、実際に現在も結核を患っている患者の数を示しており、地域での結核の蔓延状況を把握するのに重要な指標です。そのため、年末の活動性結核患者数159人を使って計算します。

活動性結核患者数159人を基に計算すると、次のようになります。

有病率 = (159 ÷ 1,220,000) × 100,000 ≈ 13.04

よって、この地域の結核有病率は約13.0となります。

結核有病率を計算する際には、活動性結核患者数を使うことが基本です。今回の例では、人口122万人に対して約13.0人が結核患者であることがわかりました。このような指標を活用することで、地域ごとの結核対策を強化することが可能です。