もしも歴史が違っていたら?日本の有名事件から考える3つのパラレルワールド

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歴史に「もしも」はありませんが、過去の出来事が違う展開を迎えていたら…と想像することは、社会や技術の成り立ちを考えるうえで面白い視点を与えてくれます。ここでは、日本における有名な事件や出来事を題材に、3つのパラレルワールドを考察していきます。

もしもlivedoorがニッポン放送の買収に成功していたら

2005年、堀江貴文氏率いるlivedoorがニッポン放送の株式取得を進め、大きな社会的話題となりました。最終的にはフジテレビとの攻防に敗れましたが、もしもlivedoorが勝利していたらどうなっていたでしょうか。

可能性としては、インターネットとマスメディアの融合が10年以上早まっていたことが考えられます。例えばYouTubeやNetflixが台頭する前に、日本発の動画配信やラジオ・テレビのネット連動サービスが進んでいたかもしれません。

一方で、当時の法制度や業界の保守性を考えると、既存メディアとの摩擦がさらに激しくなり、政治的な圧力が強まっていた可能性もあります。

もしも金子勇が無罪となりWinnyが普及していたら

ファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇氏は、著作権侵害幇助の疑いで逮捕されました。後に無罪判決が確定しましたが、開発初期に無罪となり普及が進んでいたら、日本のIT業界はどう変わっていたでしょうか。

Winnyは単なるファイル共有ではなく、分散型ネットワークの先駆けでした。もし普及していれば、ブロックチェーンやP2P技術の研究が日本で世界をリードしていた可能性があります。

一方で、著作権問題や情報流出事件がさらに多発していたかもしれず、規制と技術革新のバランスが大きな課題となっていたでしょう。

もしもTRONが世界標準OSになっていたら

TRONは日本発のオペレーティングシステムで、1980年代には「世界標準OS」になる可能性を秘めていました。しかし、さまざまな政治的背景や業界の利害でWindowsに押され、広く普及することはありませんでした。

もしTRONが主流になっていたら、IoTや組み込みシステムにおいて日本が世界の中心的存在となっていたでしょう。現在でもTRONは家電や産業機器に使われていますが、一般ユーザーのパソコンやスマートフォンにも広がっていたかもしれません。

その場合、日本発のIT企業がGAFAのような立ち位置を築き、現在のグローバル経済の構造自体が変わっていた可能性も考えられます。

まとめ

「もしも」のシナリオを考えることは、歴史の重要性を再認識する良いきっかけになります。livedoorの買収劇、Winny裁判、TRONの未来――どの出来事も「もう少し違っていたら」日本のITやメディアは大きく変わっていたでしょう。現実は一つですが、過去を振り返り未来に活かすことが、今を生きる私たちにできることです。

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