1990年代、日本の税率は大きく変化しました。「1994年に所得税の最高税率が70%から約37%へ、1997年に法人税が42%から約23%になった」といった投稿も見られますが、その内容は事実でしょうか。本記事では、当時の税率推移と背景を整理し、なぜ税率が下がったのか、その背景や経済政策の意図についてわかりやすく解説します。
所得税の最高税率は“70%→37%”だった?
実際、1994年の所得税改革後、最高税率は約50%程度とされた後、1999年にかけて段階的に引き下げられ、現在の最高税率は約37%になっています。つまり、「70%から37%に半減」は誇張ですが、1990年代にかけて着実に最高税率は引き下げられたのは事実です。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
法人税率も“42%→23%”?
法人税(実効税率)は1990年代後半に減税傾向にありましたが、42%から23%への引き下げという表現は簡略化されています。実効税率は1998・1999年の税制改革で引き下げられ、現在は約30~40%台となっています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
なぜ税率を引き下げたのか?背景と政策意図
90年代の税制改革は、バブル崩壊後の景気低迷からの回復や、個人・企業の負担軽減を目的としていました。
- 個人の可処分所得の増加と消費促進
- 企業や投資家にとっての税負担軽減→投資や成長促進の期待
- 国際的な競争力確保のため、諸外国同様に法人税負担を抑える動き
こうした政策意図により、税率は引き下げられてきましたが、一部では「富裕層・大企業への優遇」との批判もあり、税制の公平性も議論の対象となりました。
まとめ
「所得税70%→37%」「法人税42%→23%」という表現は厳密には誇張ですが、1990年代から2000年代にかけて確かに税率は引き下げられました。その背景には、景気回復と成長促進、国際競争力の維持といった政策目的があり、単なる優遇ではなく時代の経済状況に対応した財政・税制戦略でした。
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