最近、SNSや街中で見かけることが増えた「ラブブ(Labubu)」。一見すると愛らしいキャラクターのようでありながら、どこか不気味さも感じさせるその姿が、なぜこれほどまでに注目を集めているのでしょうか?本記事では、ラブブがどのようにして世界的な人気を獲得したのか、その背景と魅力を深掘りしていきます。
ラブブとは?
ラブブは、香港のアーティスト・カシン・ロン(Kasing Lung)氏が手掛けたキャラクターで、2015年に発表された絵本「The Monsters」に登場します。北欧の森に住む小さなエルフの一族で、鋭い耳と9本の歯が特徴的です。現在では、中国のトイメーカー「Pop Mart(ポップマート)」が展開するブラインドボックス形式のフィギュアとして販売され、世界中で人気を博しています。
ラブブ人気の要因
1. 独特なデザインと“ブサカワ”人気
ラブブの魅力は、そのユニークなデザインにあります。可愛らしさと不気味さが絶妙に融合したその姿は、見る人によって印象が大きく変わります。SNS上では「かわいいけどちょっと怖い」「見れば見るほどクセになる」といった声が多く、単純な“可愛さ”ではなく“中毒性のあるビジュアル”として評価されています。
2. セレブリティによる拡散効果
ラブブの人気は、BLACKPINKのリサが自身のSNSでラブブを紹介したことから火が付きました。彼女の投稿がSNSで拡散され、瞬く間に世界中のファンの間で話題となりました。その後、リアーナやデヴィッド・ベッカムなど海外セレブの間でも取り上げられ、ファッションシーンにおける注目度が一気に上昇しました。
3. ブラインドボックス方式のワクワク感
Pop Martの商品は「ブラインドボックス」と呼ばれる中身が見えない形式で販売されます。開けるまでどのデザインが入っているか分からないため、購入者は“ガチャ”感覚でワクワクし、コレクション欲が刺激されます。特にラブブシリーズは、種類が多彩でシークレットアイテムも存在するため「次はどれが当たるだろう」という期待感が大きく、友人同士で開封結果を共有したりSNSにアップする文化が形成されています。
4. 限定性と希少性が生むプレミアム価値
ラブブのアイテムは数量限定で販売されることが多く、入手困難な状況が続いています。そのため転売市場では定価の数倍で取引されることもあり、ますます“手に入れたい”心理を煽っています。さらに、発売日には長蛇の列ができたり、オンライン販売では数分で完売するケースも多発しています。希少性がブランド価値を押し上げ、コレクター市場を形成しているのです。
まとめ
ラブブの人気は、そのユニークなデザイン、セレブリティによる拡散、ブラインドボックス方式のワクワク感、そして限定性と希少性が相まって生まれた現象です。これらの要因が組み合わさることで、ラブブは単なるキャラクターグッズを超え、世界的なポップカルチャー現象へと成長しました。今後もその動向から目が離せません。
コメント