マイナンバーカードの更新時、スマートフォンで撮影した顔写真を使う方が増えています。しかし、撮影範囲や背景の扱い、そして申請時に自治体側でトリミング(不要部分のカット)をしてくれるのかなど、分かりづらい点も多いですよね。この記事では、スマホ撮影による顔写真の正しい撮り方と、自治体側での処理方法について詳しく解説します。
1. スマホ撮影で使えるマイナンバーカード用写真の基本条件
マイナンバーカードの写真には厳格な基準があり、以下の条件を満たしている必要があります。
- 6か月以内に撮影されたもの
- 無帽・正面向き・無背景(白・薄いグレー・青など)
- 顔の影がない、明るい環境で撮影されたもの
- 目を開け、口を閉じた自然な表情
スマートフォンで撮影する場合も、これらの条件を満たしていれば十分に使用可能です。ただし、背景が暗すぎたり、影ができている場合は不備とされることがあるため注意しましょう。
2. 撮影範囲の目安とトリミングのルール
写真に写す範囲は「頭頂から肩まで」が理想的とされています。上半身全体や肘のあたりまで写っていても問題はありませんが、提出時には自治体やオンライン申請システム側で自動的にトリミングされる場合があります。
ただし、自治体側が常にカットしてくれるとは限りません。特に、スマホ申請の場合は提出者自身があらかじめ適切にトリミングした画像をアップロードすることが推奨されています。肩付近までの構図であれば問題ないことが多いですが、顔の占有率が低いと再提出を求められることがあります。
3. 自治体側でのトリミング対応について
マイナンバーカードの写真は、申請時に自治体がチェックを行います。多くの場合、多少の余白や不要部分(肩下など)はシステム上で自動的にカットされます。しかし、極端に引いた写真や背景が広く映りすぎている場合は不備と判断されることもあります。
もし「肩下から肘あたりまで写っている」場合でも、顔が中心にあり、明るく鮮明であれば多くの自治体では受理される傾向にあります。それでも心配な場合は、提出前に写真アプリやオンライン証明写真サービスを利用してトリミングを行いましょう。
4. 写真を撮る際のポイントと注意事項
スマートフォンで撮る際は以下のポイントを意識することで、不備になりにくい写真が撮影できます。
- 背景を白や薄い色にする:カーテンや壁を背景にするときは影ができないようにする。
- 正面から撮影:顔の傾きやズレはNGです。カメラを目の高さに合わせましょう。
- 照明を工夫:自然光の入る昼間に撮影すると肌色が自然になります。
- 肩から上を中心に構図を取る:トリミングを前提に、頭頂から肩の少し下までが入る構図が最適です。
スマホの証明写真アプリ(例:「履歴書カメラ」「ピクチャン」など)を利用すれば、マイナンバーカード用の規格に自動で合わせてくれるため安心です。
5. 不安な場合の確認方法
もし「この写真で大丈夫か不安」という場合は、マイナポータルのオンライン申請画面にある「プレビュー」で確認するのが確実です。自治体によっては申請後に不備があった場合、メールで再提出を求めてくれる場合もあります。再提出の手間を避けたい場合は、事前に公式のガイドライン(マイナンバーカード総合サイト)を確認しておきましょう。
6. まとめ
マイナンバーカード更新時のスマホ撮影では、「頭頂から肩下まで」を目安に撮影するのが理想的です。自治体側で多少のトリミングは行われますが、必ずしも自動で調整されるとは限らないため、提出前に自分で確認・調整しておくと安心です。正しい明るさと構図を意識すれば、スマホ撮影でも十分に高品質な写真を提出できます。
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