静岡県沼津市にある私立桐陽高校で、授業中に教員が生徒に対して髪を掴んで頭部を叩く様子を収めた動画がSNSで拡散され、学校側が発表を行う事態となりました。この記事では、〈撮影された場所や撮影者の特定〉〈学校・教員の対応〉〈生徒・撮影者側の法的・処分的な可能性〉という3つの視点から整理します。
撮影・拡散された動画の状況と“特定される”可能性
報道によると、動画には教室内でスマートフォン撮影したと思われる生徒らの姿が映っており、教師が居眠りしていた生徒を叱責している場面が確認されています。([参照](https://www.tittiby.jp/20251031-8/?utm_source=chatgpt.com))
撮影場所が教室内で固定カメラ的な視点であるため、机の位置・教員の服装などから「どの席から撮ったか」が推定可能な状況です。とはいえ、撮影者を学校・教育委員会・警察が特定を発表しているかというと、現時点では公表されていません。
学校・教員側の対応と処分の流れ
当該校は「10月29日の授業中に体罰行為があった」と公式発表し、体罰を行ったとされる教員を授業から外し、関係者・生徒宅への謝罪を翌日実施しています。([参照](https://www.toyo-numazu.ac.jp/%E6%9C%AC%E6%A0%A1%E6%95%99%E5%B8%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%94%9F%E5%BE%92%E3%81%B8%E3%81%AE%E4%BD%93%E7%BD%B0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/))
教育機関において体罰は禁止されており、教員倫理や学校規律の視点から処分や再発防止策が講じられやすく、生徒撮影者に対する学校側の対応とは区別されがちです。
撮影した生徒への“制裁・報復”の可能性と法的観点
生徒が動画撮影・投稿した場合、学校規則や生徒指導規程に基づく処分(停学・戒告等)があり得ます。ただし、法的に撮影者が即罰せられるわけではありません。撮影自体が明確な違法行為(例えばプライバシー侵害)とならなければ、学校運営上の対応が中心になります。
また、「教師や学校から報復されるのではないか」という懸念については、教師・学校が生徒を不当に扱うことは法的にも教育倫理的にも問題視されるため、正式な手続きを踏まずに“報復”という形で扱うのは極めてリスクが高いとされています。
録画・投稿で生徒・学校が注意すべきポイント
このような事態では以下のような点に注意が必要です:
・生徒が机の上から撮影する場合でも、教室・教員の映像が含まれると個人情報や肖像権の問題が出る可能性があります。
・投稿前に動画の拡散を学校が把握しているかどうかが、事情聴取・内部調査に影響します。
・学校側としては「撮影・投稿をした生徒に対しても教育的対応をする」旨を発表しているケースがありますが、処分内容は公表されないことが一般的です。
実例では、机の高さ・教員の足元・教室窓の位置などから“どこの席”で撮ったか特定につながったとの分析がネット上でなされていますが、学校や警察が公式に特定席を発表した事例は確認されていません。
まとめ
動画が教室内で撮影・拡散されたことで、撮影場所=席・撮影者の特定が理論上可能になっている反面、学校側が正式に公表していないため「どこの机から撮ったかがバレる」という確実な判断には至っていません。
撮影者に対して学校・教員による“制裁や報復”が即されるわけではなく、まずは校内調査・教育的指導が中心となります。生徒撮影者・教職員・学校それぞれが法的・倫理的な視点をもって対応すべき事案といえるでしょう。


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