ニュース報道で被害者の写真が出るのは誰が提供する?肖像権とプライバシーの法律的考え方

事件、事故

事件や事故のニュースで被害者と思われる写真がテレビやネットニュースで流れると、視聴者として違和感を覚えることもあります。特に本人や家族の同意なく顔が出る場合、肖像権やプライバシーの侵害になるのか疑問を感じる人も多いでしょう。ここでは、報道機関がどのように写真を入手し、肖像権・プライバシーとどう向き合っているのかを整理していきます。

なぜニュースで被害者の写真が流れるのか

ニュースで使われる被害者や関係者の写真は、必ずしも本人や家族が提供しているとは限りません。報道機関は報道目的で各種写真を集める際、本人のSNSやブログ、知人・関係者から提供された画像を使うことがあります。これは速報性を重視する報道の現場では珍しくありません。[参照]肖像権とニュース報道

また、提供元が必ずしも家族や本人とは限らず、旧友や第三者が勝手に写真を渡すケースも報道されており、必ずしも承諾を得ているわけではない例もあります。[参照]報道で使われる写真の出どころ

肖像権とは何か?ニュース報道との関係

肖像権とは、本人の顔や姿などを無断で撮影・公開されない権利であり、法律上明文化はされていないものの、判例や慣行で守られています。[参照]肖像権の基準と判例

ただし、報道目的で「社会的に正当な範囲」で人物の顔を映すことは、肖像権侵害とならないとされる場合もあり、とくに公開されたSNSなどの写真を報道が補足的に使う場合には、報道の自由とのバランスで認められる場合もあります。

被害者・家族の同意がない場合の扱い

被害者やその家族の同意なく写真が放送されるケースでは、倫理的な問題とともに肖像権侵害やプライバシー侵害が問われることがあります。プライバシー保護の観点からは、本人や遺族にとって精神的負担となる可能性が高く、世界的にも倫理的ガイドラインが議論されています。[参照]被害者写真と報道倫理

報道機関は通常、被害者の同意を取ろうと努力しますが、速報性を優先するあまり直接の確認なしにSNSの写真を使う例もあり、こうした流用が法的に問題になるかどうかは個別の状況で判断されます。

肖像権侵害とテレビ・報道機関の責任

たとえ本人の許可がなくても、ニュース報道のために用いられる人物写真がすべて違法になるわけではありません。肖像権侵害と認められるか否かは、「社会的な受忍限度」「報道の正当性」「人物の特定可能性」など複数の要素を総合的に判断します。[参照]肖像権侵害の判断基準

ただ、説明責任や倫理的配慮は重要視されており、本人や遺族への配慮、モザイク処理などの対応が一般的です。本人にとって不利益が大きいとされる報道では、肖像権やプライバシーの侵害を指摘される余地があります。

まとめ

ニュースで被害者の顔写真が流れる背景には、報道機関がSNSや第三者提供の写真を利用するケースがあり、必ずしも本人や家族の提供とは限りません。肖像権は本人の同意を得ずに写真を公表されない権利ですが、報道目的では社会通念や報道価値とのバランスで許容される場合があります。

しかし、本人や遺族の気持ちに配慮し、倫理的な報道姿勢が求められるのも事実です。肖像権の判断は個別の事情によって異なるため、不快に感じた場合は削除要請や相談窓口を利用することも検討できます。

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