有事に備えた生活水の保存方法とその維持方法

自然災害や有事の際に必要となる生活水は、事前に準備しておくことが重要です。特に飲み水ではなく、ポータル風呂や水洗トイレなどで使用する生活水を確保するためにローリータンクに貯める場合、どのくらいの期間その水を維持できるのか、そして水が傷まないようにするための方法について解説します。

ローリータンクに貯めた生活水の維持期間

ローリータンクに貯めた水の維持期間は、水の保管環境や温度、使用頻度などに大きく左右されます。一般的に、200リットルのローリータンクに貯めた生活水は、適切に管理すれば数ヶ月間使用することができます。

水が傷みやすい原因としては、微生物の繁殖や藻の発生があります。これらを防ぐためには、タンクを清潔に保つことが大切です。また、水温が高くなる夏季などは、より早く水が傷んでしまうことがあるため、適切な温度で保管することが重要です。

水を長期間保存するためには、以下の方法で水質を維持することができます。

定期的な清掃：タンク内の水を清潔に保つために、定期的にタンクを洗浄し、衛生状態をチェックします。
水質保持薬剤の使用：水質保持剤や防腐剤を使うことで、微生物の繁殖を防ぎ、長期間水を清潔に保つことができます。専用の薬剤が販売されており、使用方法に従って水に加えることができます。
遮光性のあるタンク：タンクに直射日光が当たらないように遮光性のあるカバーを使ったり、タンクを日陰に置いたりすることも水の劣化を防ぐためには効果的です。

水を長期間保存するために使用する薬剤には、いくつかの種類があります。例えば。

塩素系消毒薬：これは一般的に使用される水質保持薬剤で、微生物の繁殖を防ぐ効果があります。しかし、過剰に使用すると水の味や匂いに影響を与えることがあるため、適切な量を使用することが大切です。
酸素系水質保持剤：酸素系の薬剤は、酸化作用によって水の中の有機物を分解し、水質を保ちます。これもまた過剰使用を避けるようにしましょう。
銀イオン水質保持剤：銀イオンは、微生物の繁殖を抑制する効果があり、安全性が高いとされています。特に飲み水以外で使用する場合には効果的です。