1999年に出版された漫画『私が見た未来』の表紙に「大災害は2011年3月」と記載されており、これが東日本大震災を予言したと話題になりました。しかし、この予言が偶然の一致なのか、それとも何らかの意図があったのか、詳細を見ていきましょう。
『私が見た未来』の概要
『私が見た未来』は、漫画家・たつき諒(竜樹諒)による作品で、1999年に朝日ソノラマから出版されました。内容は、彼女が夢の中で見た未来の出来事を描いたもので、特に「大災害は2011年3月」という表現が注目を集めました。
表紙の「2011年3月」の記載について
たつき諒氏自身によれば、この表現は1998年にインドを訪れた際に見た夢に基づいています。夢の中で「2011年3月」という日付が示され、これを作品の表紙に記載したとのことです。彼女はこの日付が特別な意味を持つと感じていたようですが、東日本大震災の発生と直接的な関連性は否定しています。
東日本大震災との関連性
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、たつき諒氏が作品で示唆した「2011年3月」の日付と一致しているため、予言と捉えられることが多いです。しかし、彼女自身はこの一致を偶然と考えており、予言としての意図はなかったと述べています。
予言としての信憑性と科学的見解
科学者や専門家の多くは、地震や津波の予知は現時点では不可能であるとしています。日本気象庁も、特定の日付における地震の予知は「でたらめ」としています。したがって、『私が見た未来』の表紙の記載が予言であるとする主張には科学的根拠はありません。
まとめ
『私が見た未来』の表紙に記載された「大災害は2011年3月」という表現は、たつき諒氏の夢に基づくものであり、東日本大震災との一致は偶然の産物と考えられます。予言としての信憑性は低く、科学的見解からも支持されていません。
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