阪神・淡路大震災、東日本大震災、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)のパンデミックというように、過去数十年の間に大きな死者を出した出来事が続いています。このような事象が“連続して大きな死者を伴う出来事が起きるのではないか”という不安を生むことがありますが、それぞれの性質や予測の仕方は異なります。本記事では、大規模災害やパンデミックの特徴、なぜ次の大きな出来事を予測することが難しいのかについてわかりやすく解説します。
自然災害とパンデミックの違い
阪神・淡路大震災や東日本大震災は地震という自然災害によるもので、それぞれ数千〜1万人以上の死者を出しました。自然災害は地殻変動や気象現象により発生し、予測技術が発達してきたとはいえ、発生そのものを正確に予知することは現在の科学でも困難です。([参照] 参照)
一方、COVID‑19のようなパンデミックはウイルスの感染拡大によるもので、感染症学や疫学の視点から発生と拡大を捉えます。ウイルスの変異や人間の行動様式、国際的な交通網などが影響し、予測が困難な側面があります。
次のパンデミックは起こるのか?
過去のパンデミックの歴史を振り返ると、20世紀以降もインフルエンザやコロナウイルスなど複数の大規模な感染拡大が起きています。現在の研究では、次にどのウイルスがパンデミックを引き起こす可能性があるかについて議論されており、完全な予測はできないものの、ウイルス学者らが注目する候補は存在します。([参照] 参照)
世界保健機関(WHO)や各国の保健機関は、次のパンデミックに備えて国際的な協力やサンプル・データ共有体制の強化を進めていますが、条約などの合意がまだ不十分であり、万全とは言えない状況です。([参照] 参照)
災害と感染症の同時発生リスク
自然災害の後に感染症が広がるリスクがあるというイメージがありますが、実際には多くの場合、衛生状態や避難の状況、保健医療体制が影響します。研究では、自然災害そのものが直ちに大規模な疫病を引き起こすとは限らないと指摘されています。([参照] 参照)
災害後は避難所での衛生管理や医療アクセスが重要になり、これらが対策されれば感染症の二次的な大規模流行は抑えられることが多いです。
予測が難しい理由とリスク評価
災害やパンデミックは発生メカニズムが異なるため、単純に時間の流れで次の大きな死者を伴う出来事が来るとは限りません。それぞれ独立したリスク要因があり、予測には膨大なデータとモデルが必要です。研究者らは“災害リスクモデル”や“感染症予測モデル”を開発していますが、不確実性がつきまといます。
また、倍々ゲームのような“次はこれを超える”という考え方は、確率論的なリスク評価や統計的な観測と一致しないことが多いです。つまり、過去の出来事があるからといって同様の大きな出来事が必ず起きるとは限らないのです。
まとめ
阪神・淡路大震災、東日本大震災、そしてCOVID‑19というように大きな死者を伴う出来事が続いた時期がありましたが、これらは性質が異なる“自然災害”と“感染症パンデミック”です。次に“コロナを超える死者数の出来事”が来るかどうかは科学的に単純に予測できるものではなく、多くの変動要因が関与します。現在も科学者や国際機関は次のパンデミックや災害への備えを進めていますが、重要なのは個人と社会が適切なリスク評価と準備を持つことです。


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