阪神淡路大震災では、震源域の断層運動が引き起こした揺れと地表で見られた断層のずれが混同されることがあります。本記事では、「割れ残り」と呼ばれるものの意味や、断層運動と地表の割れが本当に一致するかどうかについて、わかりやすく解説します。
阪神淡路大震災と断層運動の基本
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災は、六甲・淡路島断層帯の活動によって引き起こされた内陸活断層型地震です。マグニチュード7.3程度の大きな地震となり、大きな揺れが神戸・阪神地域を中心に広範囲で観測されました。[参照] ([bousai.go.jp](https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/hanshin_awaji/data/detail/1-1-1.html?utm_source=chatgpt.com))
この地震が起きた理由は地下深くで岩盤が破壊し大きなずれが生じたためです。しかし、すべての場所で地面が割れたわけではありません。
断層破壊と地表の割れの違い
地震の震源では地下深い部分の断層面が破壊し、そこからエネルギーが放出されます。この破壊が地表まで届くと、地面に目に見えるずれや割れ(表面破壊=surface rupture)が現れることがあります。[参照] ([wikipedia.org](https://en.wikipedia.org/wiki/Surface_rupture?utm_source=chatgpt.com))
しかし、すべての断層破壊が地表に割れとして現れるわけではありません。断層運動が地下深くで収束してしまう場合や、岩盤の性質によって割れが地表に出ないこともあります。これが「埋没破壊」と呼ばれる現象です。
阪神淡路大震災での地表破壊の実例
阪神淡路大震災では、淡路島北部にある野島断層という活断層で、地表に明瞭なずれが現れた場所が観察されています。道路や地形が約1m前後ずれた痕跡があり、これは断層運動が地表にまで達した例です。[参照] ([oricon.co.jp](https://www.oricon.co.jp/article/694456/?utm_source=chatgpt.com))
一方で、震源域の全長にわたって地表に線状の割れが見えるわけではありませんでした。これが地下での断層破壊が必ずしも地表の割れとして残るとは限らないことを示しています。
「割れ残り」とは何か?
近年の地震調査では、阪神・淡路地域の活断層帯には「割れ残り」と呼ばれる区間が存在すると報告されています。これは、前回の大震災で破壊されなかった断層区間で、今後再び活動する可能性がある部分を指します。[参照] ([kobe-np.co.jp](https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202412/0018496706.shtml?utm_source=chatgpt.com))
「割れ残り」という表現は、前回の地震で完全にはエネルギーが解放されず、次の地震活動につながる可能性のある断層部分が残っているという科学的評価に基づいています。そのため、「割れ残り=前回の地震で割れなかった部分」という理解に近いものです。
まとめ:震度7と「割れ」の関係
阪神淡路大震災の震度7という揺れは、断層破壊による激しい地震動が広範囲で伝わった結果です。一部の場所で地表に断層のずれや割れが見られた一方、すべての区間で地表破壊が起こったわけではありません。
地下の断層破壊と地表のずれは必ずしも一致しないため、「震度7が起きた=全面的に割れた」というわけではなく、局所的に地表割れが観察され、一部は埋没されたまま残っているという理解が正しいと言えます。


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