避難所の受水槽容量はどう決められている?1人あたりの水量基準と計算方法

避難所

災害時に避難所で利用できる水は生命維持に欠かせません。そのため、避難所などの受水槽(非常用水槽)の容量は、想定される収容人数に対して適切な水量が確保されるように設計されます。本記事では、受水槽の容量がどのように決められるのか、1人あたり何リットルとして計算されるのかをわかりやすく整理して解説します。

避難所における水の必要量の基準

災害時の基本的な水の必要量として、専門家や防災計画では1人あたり1日3リットル程度の飲料水が必要とされることが一般的です。これは飲料水・調理用の最低ラインであり、健康を維持するための目安となっています。[参照]

さらに生活用水(トイレや手洗いなど)も含めると、1人あたり15~20リットル以上を確保する計画を立てる場合もありますが、受水槽の容量設計ではまず飲料水の必要量を基準として計算します。

受水槽容量の基本的な計算方法

受水槽の容量は、避難所に収容される人数に対して必要な水量(1人1日分×日数)を掛けて計算されます。たとえば「1人1日3リットルで3日分」の水を備蓄する場合、1人あたりの必要水量は9リットルとなります。

この基準を元に、受水槽の規模を決めていくことが一般的です。たとえば、受水槽が10000リットル(10m³)あれば、約1,111人分の3日分の飲料水を蓄える計算になります(10000 ÷ 9 ≒ 1,111)。これは避難所全体の計画容量として想定人数を算出する際に使われます。[参照]

防災計画における水量の考え方

受水槽の設計では「計画1日使用水量×想定収容人数×想定日数」という式で容量を算出します。ここで計画1日使用水量として、飲料水の最低ラインである1人1日3リットルを使うことが多いですが、地域の防災計画によっては生活用水も含めて多めに設定されるケースもあります。

たとえば、1人1日あたり20リットルとして設計する場合、仮に1000人の避難者を想定すれば、1日で20,000リットル、3日で60,000リットルが必要となります。受水槽や非常用給水設備の容量はこうした想定を基に検討されます。

受水槽の有効容量設計の留意点

受水槽の容量は単に数値を大きくするだけでなく、水の補給が可能かどうかや避難所の立地、補給手段(水道本管からの継続的な給水が可能かどうか)なども考慮して決定されます。

実際には、受水槽が一定の補給能力を持つ水道の配水本管に接続され、ピーク時の使用量に対応できる補給と滞留水のバランスから容量が設定されています。避難所として指定されている施設では、こうした総合的な計画が重要視されています。

まとめ

避難所の受水槽容量は、想定される収容人数に対して「1人あたり1日3リットル」の飲料水を基準として計算されることが一般的です。この基準に日数を掛けて総必要水量を算出し、その水量を満たす受水槽容量が設計されています。生活用水まで含めると必要量はさらに増えますが、飲料水の確保を基本にしながら、地域防災計画に応じた容量設定が行われています。

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