110番通報をすると、警察から「事件ですか、事故ですか」と確認されることがあります。しかし、目の前で起きていることが犯罪なのか、事故なのか判断できないケースも多く、どちらと答えればよいのか迷う人も少なくありません。
この記事では、110番で事件・事故を聞かれた時の考え方や、徘徊している人を発見した場合など、判断に迷いやすいケースについて分かりやすく解説します。
110番で聞かれる「事件」と「事故」の意味
警察が110番通報の際に「事件ですか、事故ですか」と聞くのは、必要な対応や向かわせる人員を判断するためです。
一般的に「事件」とは、犯罪の可能性がある出来事を指します。例えば、暴行、盗難、不審者、器物損壊、脅迫など、誰かの故意によって発生した可能性があるものが該当します。
一方で「事故」は、交通事故や転倒、けが、急病など、犯罪ではなく偶然発生した出来事を指すことが多いです。ただし、通報者が法律的な判断をする必要はありません。
事故以外なら必ず「事件」と答える必要があるのか
110番で「事件ですか」と聞かれた場合、事故ではないから必ず事件と断定しなければならないわけではありません。
重要なのは、自分が見た状況を正確に伝えることです。「事件か分からないが、不審な人がいる」「誰かが困っているようだ」「何かトラブルが起きている」と説明しても問題ありません。
例えば、道端で人が倒れている場合、それが病気なのか事件なのか通報者には判断できないことがあります。その場合は、見たままの状況を伝えることで警察が判断します。
徘徊している人を見つけた場合は事件になるのか
認知症などの可能性がある人が一人で歩いている場合、それだけで犯罪や事件とは限りません。しかし、本人の安全が危険な状態であれば警察への連絡が適切な場合があります。
例えば、深夜に高齢者が薄着で歩いている、道路の中央付近を歩いている、本人が住所や名前を言えないなどの場合は、保護が必要になる可能性があります。
このような場合、110番で「徘徊している人を見つけました。事件か分かりませんが保護が必要かもしれません」と伝えれば、警察が状況を確認して対応します。
迷った時は「事件か事故か」より状況説明が大切
110番通報では、通報者が正確に分類することよりも、警察に必要な情報を伝えることが重要です。
例えば、「男性が女性に怒鳴っている」「誰かが助けを求めている」「知らない人が家の周囲をうろついている」など、見た内容を具体的に伝えることで、警察は緊急性を判断できます。
通報時には、発生場所、何が起きているか、けが人の有無、相手の特徴などを伝えると、より適切な対応につながります。
緊急性が低い相談は110番以外の窓口もある
110番は事件や事故など、警察による緊急対応が必要な場合の電話番号です。
緊急性が低い相談や、犯罪になるか分からない不安について相談したい場合は、警察相談専用電話である「#9110」を利用する方法もあります。
例えば、「近所で不審なことが続いている」「迷惑行為について相談したい」など、すぐに警察官が駆けつける必要がない場合は相談窓口を利用できます。
まとめ|110番では無理に事件・事故を判断しなくてもよい
110番で「事件ですか、事故ですか」と聞かれても、通報者が法律的な判断をする必要はありません。
事故ではなさそうだから「事件」と答えるというより、「何が起きているのか」「どんな危険があるのか」を伝えることが大切です。
徘徊している人を見つけた場合など、事件かどうか分からない状況でも、本人の安全が心配であれば110番で相談できます。警察が状況を確認して必要な対応を判断してくれます。


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