ちいかわはなぜ人気になった?話題になったきっかけとSNS・アニメで大ブームになるまでを解説

流行、話題のことば

「ちいかわ」は今では幅広い世代に知られる人気キャラクターですが、最初からテレビや大企業の企画として始まったわけではありません。人気の出発点は、作者のナガノ氏がX(旧Twitter)に投稿していた漫画です。その後、単行本化、グッズ展開、企業コラボ、テレビアニメ化などが重なり、SNS中心の人気から全国的なキャラクターコンテンツへと成長しました。この記事では、ちいかわが話題になったきっかけと、人気が拡大した流れを時系列で分かりやすく解説します。

ちいかわの人気の始まりは2020年のTwitter連載

ちいかわは、イラストレーターのナガノ氏が2020年からTwitter(現在のX)で連載を始めた漫画作品です。「なんか小さくてかわいいやつ」、通称ちいかわを中心に、ハチワレやうさぎなどのキャラクターが登場します。

作品はSNSに投稿される短い漫画として広がったため、利用者がリポストしたり感想を投稿したりしやすく、口コミによって少しずつ知名度を高めました。講談社の作品紹介でも、ちいかわたちが送る「楽しくて、切なくて、ちょっぴりハードな日々」が作品の特徴として紹介されています。[参照]

つまり、ちいかわには「このテレビ番組をきっかけに突然ブームになった」という一つの決定的な出来事があったというより、まずSNS上で漫画が支持され、その人気が段階的に拡大していったという流れがあります。

「かわいいだけではない」世界観がSNSで話題になった

ちいかわが数多くのキャラクター作品の中で注目された大きな理由の一つが、見た目と物語のギャップです。キャラクターの外見は非常にかわいらしい一方、物語では働いて報酬を得たり、資格試験に挑戦したり、危険な存在と戦ったりする場面があります。

単純な癒やし系作品だけではなく、不安、失敗、労働、友情などを連想させる要素が含まれているため、大人の読者からも共感を集めました。フジテレビによる2022年の紹介でも、「ちいさくてかわいいキャラクターたちと、シビアな世界観のギャップ」が幅広い人気につながったと説明されています。[参照]

例えば、ちいかわが困難に直面して泣いたり、ハチワレが前向きに励ましたり、うさぎが予測不能な行動を取ったりすることで、それぞれのキャラクターにも個性が生まれました。この「かわいさ+ストーリー性」が、漫画の続きを読みたくなる要因になったと考えられます。

2021年の単行本化でSNS以外にも広がった

2020年にSNSで始まったちいかわは、2021年には単行本化されました。これによって、Twitterを日常的に利用しない人にも作品が届きやすくなりました。

単行本が書店に並ぶようになると、「ネット上で見かけるキャラクター」から、一つの漫画作品として認知されるようになります。同時期にはグッズやコラボ企画も増加し、キャラクターそのものの知名度も上昇していきました。

実際、アニメ関連商品の紹介でも、2020年のTwitter連載開始、2021年の単行本刊行、その後のグッズ化や各種コラボによって男女を問わず人気が広がったと説明されています。[参照]

大きな転機になったのが2022年のテレビアニメ化

ちいかわの知名度がさらに全国規模へ広がる大きな転機となったのが、2022年に始まったテレビアニメです。フジテレビ系列の朝の情報番組「めざましテレビ」内で放送されたことで、それまで原作漫画を知らなかった視聴者にも届くようになりました。

朝の地上波テレビで定期的に放送されることで、SNS利用者だけではなく、子どもやその保護者などにも認知が拡大しました。放送後にはインターネットでの見逃し配信も行われ、テレビとSNSの双方から新しい視聴者が流入する形になりました。

2022年当時のフジテレビの紹介では、アニメ化発表時から関連ワードがSNSのトレンドに入り、アニメ映像の再生回数も伸びていたことが紹介されています。さらに同年には「日本キャラクター大賞2022」でグランプリを受賞し、人気キャラクターとしての地位を大きく高めました。[参照]

グッズや企業コラボが「普段ちいかわを見ない人」にも届いた

ちいかわの特徴として、企業とのコラボレーションが非常に多いことも挙げられます。アパレル、食品、飲食店、コンビニ、ゲームなどさまざまな分野にキャラクターが登場し、原作漫画やアニメを見ていない人でも日常生活の中でちいかわを目にする機会が増えました。

例えば、店舗で限定グッズを見たり、コンビニでコラボ商品を見たりしたことから「このキャラクターは何だろう」と興味を持ち、後から漫画やアニメを見るという流れも生まれます。

人気作品は通常、作品を見た人がグッズを購入するという順番になりやすいですが、ちいかわの場合はグッズやコラボ商品が新しいファンを作品へ呼び込む入口にもなっています。SNS、アニメ、グッズ、企業コラボが相互に人気を拡大させている点が大きな強みです。

2026年現在も人気が拡大している

ちいかわは一時的なSNSブームで終わらず、2026年現在も非常に大きな人気を維持しています。2026年の公式関連発表では、Xのフォロワー数が479万人を突破したとされ、日本キャラクター大賞でも2022年、2024年、2025年、2026年にグランプリを獲得したと紹介されています。[参照]

さらに2026年には初の映画作品「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」も公開され、公開3日間で興行収入22.4億円を突破したとフジテレビが発表しています。SNS発の漫画がテレビアニメ、商品展開、そして劇場映画へと拡大したことからも、人気が長期化していることが分かります。[参照]

そのため、最近になって突然話題になったように感じる場合でも、実際には2020年から数年間かけてファン層が拡大し続けてきた作品と考える方が実態に近いでしょう。

まとめ|ちいかわ人気に一つだけの「きっかけ」があったわけではない

ちいかわが話題になった最初のきっかけは、2020年にナガノ氏がTwitterで始めた漫画連載です。かわいいキャラクターと少しシビアな世界観のギャップがSNSで支持され、口コミによって人気が拡大しました。

その後、2021年の単行本化、グッズや企業コラボの増加、そして2022年の「めざましテレビ」内でのアニメ放送が重なり、SNSを利用しない層にまで知名度が広がりました。

つまり、ちいかわの大ヒットは一つの事件や出来事によって突然生まれたのではなく、「SNS漫画で人気になる→単行本・グッズで広がる→テレビアニメで一般層にも浸透する→多数のコラボや映画でさらに拡大する」という複数段階の積み重ねによって生まれたと考えると分かりやすいでしょう。

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