玄武岩・安山岩・流紋岩の違いとは?マグマの成分と火山岩の特徴をわかりやすく解説

火山

玄武岩、安山岩、流紋岩は、いずれも火山から噴出したマグマが冷えて固まってできる火山岩です。見た目やできる場所が異なるだけでなく、もとになったマグマの成分にも大きな違いがあります。

この記事では、玄武岩・安山岩・流紋岩がどのように違うのか、特にマグマに含まれる二酸化ケイ素(SiO₂)の量や、温度・粘り気との関係に注目して分かりやすく解説します。

火山岩はマグマの成分によって種類が決まる

火山岩の種類を分ける大きな基準の一つが、マグマに含まれる二酸化ケイ素(SiO₂)の量です。二酸化ケイ素が多いマグマほど粘り気が強く、少ないほど流れやすい性質があります。

一般的に、玄武岩は二酸化ケイ素の量が少ないマグマ、安山岩は中間的なマグマ、流紋岩は二酸化ケイ素が多いマグマから作られます。

つまり、玄武岩→安山岩→流紋岩の順番で、マグマの粘り気が強くなり、火山活動の特徴にも違いが現れます。

玄武岩は二酸化ケイ素が少ないマグマからできる

玄武岩は、3種類の中で最も二酸化ケイ素の含有量が少ない火山岩です。玄武岩を作るマグマは玄武岩質マグマと呼ばれ、比較的高温でさらさらと流れやすい特徴があります。

玄武岩質マグマは主に鉄やマグネシウムを多く含み、黒っぽい色になることが多いです。そのため、玄武岩は黒色や暗い灰色の岩石として見られることが多くあります。

具体例として、ハワイの火山から流れ出る溶岩は玄武岩質で、粘り気が小さいため広い範囲に流れ広がることがあります。

安山岩は中間的な成分を持つマグマからできる

安山岩は、玄武岩と流紋岩の中間的な性質を持つ火山岩です。安山岩を作る安山岩質マグマは、二酸化ケイ素の量も粘り気も中程度です。

日本の火山では安山岩が多く見られます。日本列島はプレートの沈み込みによって形成された火山が多く、安山岩質のマグマができやすい環境にあります。

例えば、富士山や日本の多くの成層火山では安山岩が確認されます。安山岩質マグマは玄武岩より粘り気があるため、溶岩が遠くまで流れにくい特徴があります。

流紋岩は二酸化ケイ素が多いマグマからできる

流紋岩は、3種類の中で最も二酸化ケイ素を多く含む火山岩です。流紋岩を作る流紋岩質マグマは非常に粘り気が強く、ゆっくりとしか流れません。

二酸化ケイ素が多いことでマグマが冷える際に白っぽい鉱物が多くなり、流紋岩は白色や淡い灰色に見えることがあります。

粘り気の強いマグマは火山内部にガスがたまりやすいため、爆発的な噴火につながることがあります。大規模な火山灰を伴う噴火では、流紋岩質マグマが関係する場合があります。

玄武岩・安山岩・流紋岩のマグマ成分を比較

火山岩 マグマの種類 二酸化ケイ素量 マグマの特徴
玄武岩 玄武岩質マグマ 少ない 高温でさらさらしている
安山岩 安山岩質マグマ 中程度 粘り気が中間的
流紋岩 流紋岩質マグマ 多い 低温で粘り気が強い

このように、玄武岩・安山岩・流紋岩の違いは、主にマグマ中の二酸化ケイ素の量によって説明できます。

二酸化ケイ素が少ない玄武岩質マグマは流れやすく、二酸化ケイ素が多い流紋岩質マグマは流れにくいという関係を覚えると、それぞれの特徴を理解しやすくなります。

マグマの成分の違いが火山の性質にも影響する

マグマの成分は、単に岩石の種類を決めるだけではありません。マグマの粘り気によって、火山の形や噴火の仕方にも影響を与えます。

例えば、玄武岩質マグマは流れやすいため、なだらかな形の火山を作ることがあります。一方で、流紋岩質マグマは粘り気が強く、溶岩ドームのような形になる場合があります。

このように火山岩を調べることで、その地域で過去にどのような火山活動が起きたのかを知る手がかりになります。

まとめ|玄武岩・安山岩・流紋岩の違いはマグマ成分にある

玄武岩、安山岩、流紋岩の違いは、もとになったマグマに含まれる二酸化ケイ素の量が大きく関係しています。

玄武岩は二酸化ケイ素が少なく流れやすいマグマ、安山岩は中間的なマグマ、流紋岩は二酸化ケイ素が多く粘り気の強いマグマからできます。

火山岩の種類を見ることで、その火山がどのようなマグマ活動によって形成されたのかを知ることができ、地球内部の働きを理解する重要な手がかりになります。

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