地震のニュースで「震度7」という表現を聞き、以前は「震度は6強までではなかったのか」と疑問に感じる人も少なくありません。実は震度7は昔から存在していた基準ですが、発生例が少なかったため、広く知られるようになったのは比較的最近です。
この記事では、震度7が作られた理由や震度6強との違い、日本の震度階級の歴史について分かりやすく解説します。
日本の震度は最大で震度7まで設定されている
現在、日本の気象庁が発表する震度階級は、震度0から震度7までの10段階で設定されています。具体的には、震度0、震度1、震度2、震度3、震度4、震度5弱、震度5強、震度6弱、震度6強、震度7という区分です。
そのため、「震度6強が最大」という認識は、震度7が実際に観測される機会が非常に少なかったことから生まれたものです。
震度7という基準自体は、1978年に発生した宮城県沖地震などをきっかけに見直された震度制度の中で導入されました。
なぜ震度7はあまり聞かなかったのか
震度7が知られていなかった大きな理由は、長い間、実際の地震で観測されることがなかったためです。
震度は、地震計によって自動的に測定される現在とは異なり、以前は人が建物や周囲の被害状況を見て判断する方法も使われていました。そのため、震度7に該当する非常に大きな揺れは、発生しても簡単には確認できませんでした。
初めて震度7が発表されたのは、1995年の阪神・淡路大震災です。この時、兵庫県南部の一部地域で震度7に相当する揺れが発生しました。
震度6強と震度7では何が違うのか
震度6強と震度7はいずれも非常に強い揺れですが、被害の程度には違いがあります。
| 震度 | 主な状況 |
|---|---|
| 震度6強 | 立っていることが困難になり、家具の多くが移動・転倒する。建物への大きな被害が発生することがある。 |
| 震度7 | 耐震性の低い建物では倒壊するものが多くなり、地盤や建物への被害が非常に大きくなる。 |
ただし、震度は揺れの強さを表す指標であり、実際の被害は建物の強さ、地盤の状態、揺れの時間などによって変化します。
例えば同じ震度7でも、新しい耐震基準で建てられた建物と古い建物では被害状況が大きく異なる場合があります。
震度7が観測された主な地震
震度7は非常に珍しいため、観測された地震は限られています。
- 1995年 阪神・淡路大震災
- 2004年 新潟県中越地震
- 2011年 東日本大震災
- 2016年 熊本地震
- 2018年 北海道胆振東部地震
特に熊本地震では、短期間に震度7の揺れが複数回発生したことで、震度7という言葉が多くの人に知られるきっかけとなりました。
昔の震度制度と現在の震度制度の違い
日本の震度制度は時代によって変更されています。以前は震度5と震度6に細かな区分がなく、現在のような「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」という分類はありませんでした。
1996年には震度計による観測方法へ大きく変更され、揺れの大きさをより客観的に測定できるようになりました。
そのため、昔の地震記録と現在の震度を単純に比較する場合には注意が必要です。同じ「震度6」という表現でも、当時と現在では意味が異なる場合があります。
まとめ:震度7は新しくできたものではなく、発生例が少なかったため知られていなかった
震度7は突然追加された新しい区分ではなく、日本の震度階級に以前から存在していた最大の震度です。
震度6強までというイメージが広まったのは、震度7を記録するような大規模な地震が長期間発生しなかったためです。
大切なのは震度の数字だけを見るのではなく、建物の耐震性や地域の防災対策なども含めて、地震への備えを考えることです。


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