地震が発生すると「震源の深さは何kmだった」という情報が発表されますが、実際には地下のどのあたりで断層が動いているのか気になる人も多いでしょう。地震は地表のすぐ下だけで起きるわけではなく、発生する場所によって深さや揺れ方が大きく異なります。
この記事では、地震が起こる断層の深さ、浅い地震と深い地震の違い、プレート境界で発生する地震の特徴について、地震の仕組みを基礎からわかりやすく解説します。
地震は地下数kmから数百kmの深さで発生する
地震は、地下の岩盤にたまった力が限界を超え、断層が急激にずれることで発生します。そのため、地震が起きる深さは一律ではなく、数km程度の浅い場所から数百kmの深さまで幅があります。
一般的に、地震の多くは地下約5kmから50km程度の比較的浅い場所で発生しています。日本で発生する内陸型地震の多くも、この範囲に含まれます。
例えば、活断層が動くことで発生する直下型地震は、地下10km前後から20km程度の深さで起こることが多く、震源が浅いため地表で強い揺れを感じやすい特徴があります。
断層が動く深さは地震の種類によって異なる
地震を引き起こす断層の深さは、どのような場所で発生する地震なのかによって変わります。大きく分けると、内陸地震、プレート境界地震、深発地震などがあります。
内陸地震では、陸地の地下にある活断層が動きます。地表から比較的近い場所で発生するため、規模がそれほど大きくなくても大きな被害につながる場合があります。
一方、海溝付近で発生するプレート境界地震では、地下数十kmから数百km近い場所でプレート同士がずれることがあります。東日本大震災のような巨大地震も、このプレート境界で発生しました。
浅い地震と深い地震では揺れ方が違う
同じマグニチュードの地震でも、震源の深さによって地表で感じる揺れや被害の大きさは変わります。浅い地震ほど、地震のエネルギーが地表に届きやすいため、大きな揺れになりやすい傾向があります。
例えば、地下10kmで発生した地震は、震源から地表までの距離が短いため、局地的に非常に強い揺れを発生させることがあります。
反対に、地下100km以上の深い場所で発生する地震では、揺れが広い範囲に伝わるものの、震源付近以外では比較的弱く感じられる場合があります。
日本で地震が多い理由と震源の深さ
日本周辺では、複数のプレートが複雑にぶつかり合っています。そのため、浅い地震から深い地震まで、さまざまな深さで地震が発生します。
日本列島の下では、海洋プレートが陸側のプレートの下へ沈み込んでおり、その境界部分では巨大地震が発生することがあります。
また、陸地の内部にも多くの活断層が存在しているため、地下数kmから数十km程度の浅い場所で発生する地震にも注意が必要です。
地震の深さを表す「震源」と「断層」の違い
ニュースなどで使われる「震源の深さ」と、実際に動いた「断層」は少し意味が異なります。震源とは、最初に岩盤が破壊され始めた地点を指します。
一方で、地震では震源だけでなく、そこから広がる断層面全体がずれることがあります。大きな地震では、数十km以上の範囲にわたって断層が動くこともあります。
例えば巨大地震では、地下の一点だけが動くのではなく、広い範囲のプレート境界が大きく変形するため、長時間の揺れや津波につながることがあります。
まとめ|地震が発生する深さは数kmから数百kmまで幅がある
地震は地下の断層やプレートが動くことで発生し、その深さは数km程度の浅い場所から数百kmの深さまでさまざまです。
特に日本では、活断層による浅い地震と、プレートの沈み込みによる深い地震の両方が発生するため、地震の種類によって特徴を理解することが大切です。
震源の深さを知ることで、その地震がどのような仕組みで起きたのか、なぜ強い揺れや津波が発生したのかを理解する手助けになります。


コメント