有近真知子(ありちか・まちこ)氏は、山口県柳井市選挙区から選出されていた元山口県議会議員で、弁護士としても活動してきた政治家です。2019年に山口県議会議員選挙で初当選し、2023年に再選。2026年には山口県知事選挙へ無所属で立候補したことで、県内外でも名前が知られるようになりました。
2026年8月時点では県議ではなく前山口県議という立場で、同年2月の山口県知事選では現職の村岡嗣政氏に挑戦しました。選挙では156,398票を獲得したものの、414,839票を得た村岡氏が4選を果たしています。[参照]
ここでは、有近真知子氏について初めて名前を聞いた人にも分かるように、県議時代の経歴、弁護士としての経歴、2026年山口県知事選への出馬、選挙後の動きなどを公開情報に基づいて整理します。
有近真知子氏は元山口県議会議員・弁護士
有近真知子氏は山口県出身の弁護士で、政治家としては山口県議会の柳井市選挙区を地盤として活動してきました。
2019年4月7日に行われた山口県議会議員選挙では、柳井市選挙区から無所属新人として立候補し、7,651票を獲得して初当選しています。当時の肩書きは弁護士でした。[参照]
その後、2023年4月の県議選では自由民主党の現職候補として再選しました。したがって県議としては2期務めたことになります。[参照]
県議時代は柳井市選挙区から活動
山口県議会の公式活動記録でも、有近氏は柳井市選挙区選出の県議として掲載されています。県議1期目には自由民主党会派に所属し、環境福祉委員会や文教警察委員会などを経験していました。[参照]
また、県議会では一般質問にも登壇しています。2024年3月の山口県議会日程資料でも、有近真知子氏が自民党所属の柳井選挙区議員として一般質問を行ったことが確認できます。[参照]
県議は国会議員とは異なり、県の予算、福祉、教育、道路、産業政策など地域行政を議論する立場です。有近氏の場合も、柳井市を地盤としながら県政全体に関わる活動をしていました。
政治家になる前から弁護士として活動
有近氏について特徴的なのが、法律家としての経歴です。山口県が公開している政治資金関係の資料でも、職業について「県議、弁護士」と記載されています。[参照]
報道では山口市出身で、弁護士として活動した後に政治の道へ進んだ人物として紹介されています。2019年の県議選で初当選して以降、弁護士と県議という経歴を持つ政治家として活動してきました。[参照]
法律実務経験を持つ地方議員は、条例、行政手続き、制度設計などを法律面から確認できる点が一つの特徴になります。
故・山本繁太郎元山口県知事のめいでもある
有近真知子氏について報道でたびたび紹介されているのが、故・山本繁太郎元山口県知事のめいであることです。
山本繁太郎氏は2012年の山口県知事選で初当選した人物で、有近氏が2025年9月に知事選への出馬を表明した際にも、この親族関係が紹介されています。[参照]
もっとも、政治家を評価するときは親族関係だけでなく、本人の議会活動、政策、選挙で訴えた内容などを個別に確認することが重要です。
2025年に山口県知事選への立候補を表明
有近氏が大きく注目されたのが、2025年9月に2026年山口県知事選への立候補を表明したときです。当時は自民党所属の現職県議でしたが、無所属で知事選へ挑戦する意向を示しました。
出馬会見では、県政を変えてほしいという声を受けて決意したと説明し、山口県が抱える課題へ向き合う姿勢を示しています。[参照]
一方、自民党山口県連は現職の村岡嗣政知事を支援する方向だったため、有近氏の出馬によって知事選は事実上の保守分裂を含む構図になりました。
自民党県連から処分を受ける展開に
有近氏の知事選出馬を巡っては、自民党山口県連との関係も大きなニュースになりました。2025年9月、自民党県連は党側への事前調整なく知事選への立候補を表明したとして、有近氏を2年間の党役職停止などの処分としました。[参照]
知事選では県連が村岡氏を支援する一方、一部の地方議員や首長などが有近氏を支援し、保守系勢力の中でも支持が分かれる形となりました。
このため2026年山口県知事選では、政策だけでなく、自民党内や地域政治における支援構造も注目点の一つになりました。
2026年山口県知事選では156,398票を獲得
2026年2月8日の山口県知事選には、現職の村岡嗣政氏、有近真知子氏、大久保雅子氏の3人が立候補しました。
開票結果は村岡氏が414,839票、有近氏が156,398票、大久保氏が28,997票でした。有近氏は2位となり、知事就任には至りませんでした。[参照]
| 候補者 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 村岡嗣政 | 414,839票 | 当選 |
| 有近真知子 | 156,398票 | 落選 |
| 大久保雅子 | 28,997票 | 落選 |
山口新聞も選挙結果の記事で有近氏を「前県議」と表記しています。したがって、2026年8月現在に有近氏を紹介する場合は「山口県議」と現在形で表現するより、元県議・前県議とするのが正確です。[参照]
知事選では人口減少対策や子育て支援などを訴えた
2026年の知事選で有近氏は、現職県政からの刷新を訴えていました。報道では、人口減少対策などをめぐって現職県政を批判し、子育て支援を重視する姿勢を示したとされています。[参照]
また、山口県上関町で計画されている使用済み核燃料の中間貯蔵施設も選挙の争点となりました。有近氏はこの計画について慎重な姿勢を示していました。[参照]
政策を詳しく評価する場合は、選挙期間中の公約、演説、県議会時代の議事録などをあわせて確認すると、より本人の政治姿勢を把握しやすくなります。
2026年2月には自民党山口県連から除名処分
知事選後にも動きがありました。2026年2月24日、自民党山口県連は有近氏らについて、知事選を巡って党の規律を乱したとして除名処分を決定したと山口新聞が報じています。[参照]
そのため、有近氏について2023年県議選当時の資料には「自民党」と記載されていますが、2026年8月現在の人物紹介で単純に「自民党の政治家」と書くのは正確ではありません。
政治家の所属や役職は選挙・離党・除名などによって変わるため、古いプロフィールだけを見ると現在の状況と食い違うことがあります。有近氏の場合も、県議時代と知事選後では政治的な立場が変化しています。
有近真知子氏の経歴を時系列で整理
| 時期 | 主な出来事 |
|---|---|
| 弁護士時代 | 法律家として活動 |
| 2019年4月 | 山口県議選・柳井市選挙区で初当選 |
| 2023年4月 | 山口県議選で再選 |
| 2025年9月 | 2026年山口県知事選への出馬を表明 |
| 2026年2月 | 山口県知事選に無所属で立候補、156,398票で落選 |
| 2026年2月24日 | 自民党山口県連から除名処分 |
こうして見ると、有近氏は弁護士から地方議員となり、県議2期を経て県知事選へ挑戦した政治家と整理できます。
「有近真知子県議」という呼び方は現在は少し古い
インターネット上には「有近真知子県議」という表記が多く残っています。これは2025年まで県議だった時期の記事やプロフィールが検索結果に残っているためです。
しかし2026年2月の山口県知事選の記事では「前県議」と報道されているため、現在の肩書きを説明する場合は「元山口県議」「前山口県議」と書くのが正確です。[参照]
したがって、以前に有近氏の名前を「県議」として見かけた人が、現在の情報を検索すると肩書きが違っているのは、この知事選出馬を挟んで状況が変わったためです。
まとめ:有近真知子氏は山口県議を2期務め、2026年知事選へ挑戦した弁護士出身の政治家
有近真知子氏は、山口県柳井市選挙区から2019年に初当選し、2023年に再選した元山口県議会議員です。本職として弁護士の経歴を持ち、県議会では環境福祉や文教警察などの分野にも関わってきました。
2025年9月には山口県知事選への出馬を表明し、2026年2月8日の選挙に無所属で立候補。156,398票を獲得しましたが、現職の村岡嗣政氏に敗れています。
さらに知事選後の2026年2月24日には、自民党山口県連から除名処分を受けたと報じられました。そのため、2026年8月現在では「自民党所属の現職県議」という紹介は正確ではありません。
つまり、有近真知子氏について簡潔に説明するなら、「弁護士出身で山口県議を2期務め、2026年山口県知事選に無所属で挑戦した前県議」という人物です。過去の記事では「有近真知子県議」という表記も多くありますが、現在の立場を確認するときは記事の日付にも注意すると分かりやすいでしょう。


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