2026年の台風は35号まで発生する?現在の発生数・平年値・過去最多記録から可能性を解説

台風

台風が短期間に次々と発生すると、「今年はいったい何号まで発生するのだろう」と気になるものです。2026年は8月に台風の発生が相次いでおり、気象庁の速報値では8月24日時点ですでに年間21個の台風が発生しています。そのため、30号台まで増える可能性を考える人がいても不思議ではありません。

ただし、台風の年間発生数を数か月前から「最終的に35号になる」と正確に予測することは困難です。そこで重要になるのが、現在までの発生ペースだけではなく、気象庁が公表している月別の平年値や過去の年間発生数と比較することです。

この記事では、2026年の台風が35号まで発生する可能性について、2026年8月時点の速報値、台風の平年発生数、9月以降の発生傾向、過去に35個以上発生した年などを基に整理します。

2026年は8月24日時点で21個の台風が発生

気象庁が公表している「台風の発生数」の速報値によると、2026年は8月24日までに21個の台風が発生しています。月別では1月1個、2月1個、3月1個、4月1個、5月2個、6月2個、7月5個、8月8個となっています。[参照:気象庁 台風の発生数]

特に目立つのが7月と8月です。7月の5個に続き、8月は24日時点ですでに8個発生しており、夏に入ってから発生ペースが速くなっています。

35号まで到達するためには、21個からさらに14個の台風が発生する必要があります。8月末から12月までにはまだ台風が発生する時期が残っているため、数学的にも気象学的にも35号到達が不可能な状況ではありません。

台風は1年間に平均何個発生する?

気象庁の1991~2020年の統計によると、台風の年間発生数の平年値は25.1個です。つまり、単純に考えると1年間に25号前後まで発生するのが平均的な年ということになります。[参照:気象庁 台風の平年値]

月別の平年発生数を見ると、7月3.7個、8月5.7個、9月5.0個、10月3.4個、11月2.2個、12月1.0個です。夏だけで台風シーズンが終了するわけではなく、秋にも相当数の台風が発生します。

特に9月は平年でも5.0個が発生するため、8月末の時点で年間の最終番号を予想するにはまだ早い時期です。10月以降も台風は発生し、頻度は下がるものの11月や12月に発生することもあります。

平年ペースで考えると35号はやや多い

2026年は8月24日時点で21個です。これに対して、気象庁の平年値では9月5.0個、10月3.4個、11月2.2個、12月1.0個となっています。

これら9~12月の平年値を単純に合計すると11.6個です。仮に2026年9月以降がほぼ平年通りのペースになった場合、8月24日時点の21個に約12個が加わる計算となり、年間では33個前後になるイメージです。さらに8月25日以降に発生する分も考慮すれば、35個に近づく可能性はあります。

ただし、これはあくまで平年値を足し合わせた単純計算であり、年間発生数の予報ではありません。台風の発生数には年ごとの変動が大きいため、「現在21個だからこのペースなら必ず35号まで行く」と判断することはできません。

35号まで発生する年は実際にある

年間35個という数字は非常に多いものの、過去に例がない数字ではありません。気象庁が統計を掲載している1951年以降では、年間35個以上の台風が発生した年が複数あります。[参照:気象庁 台風の発生数ランキング]

年間発生数
1967年 39個
1994年 36個
1971年 36個
1966年 35個

最多は1967年の39個です。つまり「台風35号」という番号そのものは、統計的に見ても十分起こり得る範囲です。

一方で年間35個は平年値25.1個を約10個上回ります。過去のランキングでも上位に入る発生数であるため、毎年普通に35号まで発生しているわけではありません。

2026年はすでに平年より速いペースなのか

気象庁の平年値を1~8月まで合計すると、およそ13.6個です。一方、2026年は8月24日時点ですでに21個となっています。単純比較では、2026年はここまで平年をかなり上回る発生ペースです。

ただし、この差だけから年間35個以上になるとは断定できません。台風の発生には波があり、ある期間に集中して発生した後、しばらく発生しないこともあるからです。

例えば8月まで非常に多くても9月以降に発生数が少なくなれば、年間30個前後で終わる可能性があります。反対に秋も平年以上のペースが続けば、35号へ到達する可能性は高まります。

35号になるには残り14個が必要

8月24日時点の21個を基準にすると、35号が発生するためには残り14個必要です。

気象庁の月別平年値では、9~12月だけでも合計11.6個です。さらに8月25日から31日までの期間が残っています。そのため、2026年に35号まで発生すること自体は十分あり得るものの、現時点で35号到達を予測できるほど確実ではないという見方が適切です。

仮に35号まで到達すれば年間35個以上となるため、1951年以降の統計でもかなり台風の多い年に位置付けられることになります。

「35号まで発生」と「日本に35個来る」はまったく違う

ここで注意したいのが、台風の「発生数」と「日本への接近数」「上陸数」は別の統計だということです。台風35号が発生したとしても、35個すべてが日本へ来るという意味ではありません。

気象庁による年間平年値では、台風の発生数は25.1個ですが、日本への接近数は11.7個、上陸数は3.0個です。[参照:気象庁 台風の平年値]

例えばフィリピンの東海上で発生した台風がそのまま西へ進み、日本から大きく離れた場所で消滅することもあります。したがって年間発生数が多いからといって、日本への上陸数も同じ割合で増えるとは限りません。

台風の番号はどのように決まる?

「台風35号」の35という数字は、その年に発生した順番を示します。気象庁では毎年1月1日以降、最も早く発生した台風を第1号として、その後は発生順に番号を付けています。[参照:気象庁 台風の番号とアジア名の付け方]

したがって、年間に35個発生すれば基本的には台風第35号まで番号が進みます。年が変われば番号はリセットされ、新しい年の最初の台風が再び第1号になります。

なお、日本で使用される「第○号」とは別に、北西太平洋や南シナ海の台風には台風委員会が定めたアジア名も順番に付けられています。

なぜ年間の台風発生数を正確に予測できないのか

台風は暖かい海から供給される大量の水蒸気などをエネルギー源として発達しますが、発生するかどうかは海面水温だけで決まりません。大気の状態、対流活動、風の鉛直シア、モンスーンの状態など多くの条件が関係します。

そのため、数か月先まで「あと14個発生する」と一つ一つの台風を予測することはできません。季節的な傾向について予測材料はあっても、年間の最終的な台風番号をピンポイントで当てる性質の予報ではありません。

現在発生している台風や熱帯低気圧について確認したい場合は、気象庁の最新の台風情報を見るのが基本です。[参照:気象庁 台風情報]

年間発生数より「自分の地域への影響」のほうが重要

台風35号まで発生するかどうかは統計的には興味深いテーマですが、防災という観点では年間の番号そのものはそれほど重要ではありません。

例えば年間20個しか発生しない年でも、そのうち強い台風が日本へ接近・上陸すれば大きな被害が発生する可能性があります。一方、年間35個発生しても多くが日本から離れた進路を取る場合があります。

台風シーズンには「今年は何号まで行ったか」だけではなく、現在発生している台風の進路、強さ、暴風域、大雨や高潮の可能性などを気象庁の最新情報で確認することが大切です。

まとめ:2026年の台風35号はあり得るが現時点では断定できない

2026年は気象庁の速報値で8月24日時点ですでに21個の台風が発生しており、ここまでの発生数は平年を上回るペースです。35号へ到達するには、さらに14個の台風が発生する必要があります。

一方、気象庁の平年値では9月に5.0個、10月に3.4個、11月に2.2個、12月に1.0個が発生しており、9~12月だけで平均11.6個です。このため、2026年に台風35号まで発生する可能性は否定できず、十分起こり得ますが、8月時点で「35号まで発生する」と断定することはできません。

年間35個は平年の25.1個よりかなり多い水準ですが、過去には1966年に35個、1971年と1994年に36個、1967年には39個が発生しています。したがって35号は前例のない数字ではありません。

今後のポイントは、台風が多く発生する9~10月に2026年の速い発生ペースが続くかどうかです。年間の最終番号を予想するよりも、最新の発生状況を気象庁の台風情報で継続的に確認し、日本へ接近する台風が現れた場合には進路や大雨・暴風情報を優先して確認するのが適切です。

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